球磨焼酎とは熊本県の人吉市と球磨地方で作られている米焼酎の事で、世界的にも認められているブランドの一つです。
球磨焼酎として販売する時はラベルにきちんと表記して、産地や原料、醸造方法等の基準を満たす必要があります。
具体的には、まず焼酎の原料はお米を使用しなければいけませんし、もろみを仕込む時は人吉市と球磨地方の地下水を使用します。
また蒸留して瓶詰めを行う場所も同じく人吉市と球磨地方で行わなければならないという基準があります。
作られる際のお米の種類も様々ですし、蒸留方法も常圧させるものと減圧させるものがあり、それぞれによってまた味わいが異なるのも大きな特徴です。
おすすめの球磨焼酎
①球磨焼酎 本吟六調子
「本吟六調子」は球磨焼酎が生まれて500年ともいう長い歴史によって生み出された伝統的な技法によって生み出されています。
作っている六調子酒造は常に貯蔵技術の研究を行い、特に常圧蒸留の貯蔵熟成焼酎に力を入れている蔵です。
「本吟六調子」の特徴は、球磨焼酎の中でも少しクセのある銘柄で、独特な甘い香りがありつつもガツンと来るような辛味です。
それでいて非常に味わいはまろやかで濃厚な甘みもあるのも魅力の一つです。
②球磨焼酎 待宵
「待宵」は希少性の高い米焼酎の一つで、熊本県内でしか入手するのがなかなか難しい銘柄の一つです。
作り方は麹のみを原料として仕込む贅沢な全麹仕込みというのが特徴で、当然発酵も麹だけで行っている為に原料表示には米麹とだけ書かれます。
「待宵」は全麹仕込みと減圧蒸留で作られているので、味わいも原料の甘みや風味を最大限まで引き出し、芳醇な香りと奥深い味わいを楽しむ事が出来るので飽きがこないというのが魅力の一つです。
③球磨焼酎 吟香鳥飼
「吟香鳥飼」は球磨焼酎の中でもトップと言っても過言ではない銘柄の一つです。
米焼酎と言えばすぐにこの「吟香鳥飼」が出てくる程の最高峰の一品です。
この「吟香鳥飼」は焼酎の大吟醸とも言われています。
香りはアルコールの臭いもほとんどなく、リンゴのようなさわやかでありながら、味わいは舌を刺すような刺激もなく、非常に切れがよい辛口の日本酒のようなうま味があり、飲んだ後の余韻もまるで桃の香りが漂う感じが大きな特徴です。