鹿児島焼酎とは、焼酎の生産量及び消費量が全国1位の鹿児島県において生産される焼酎です。
一般的にはシラス台地等の火山灰で被われた風土によく育ったサツマイモを原料として生産される芋焼酎を想定されていますが、実際には3種類の焼酎を生産しています。
まず、代表的な芋焼酎である「薩摩焼酎」、次に、黒糖を原料として奄美群島で作られる「奄美黒糖焼酎」、そして意外にも米焼酎や麦焼酎も生産されておりそれらをひとくくりとし「それ以外の焼酎」に分類されます。
特に薩摩焼酎については産地そのものがブランド化しており広く知られている特徴があります。
鹿児島焼酎のおすすめ3選
①鹿児島焼酎「甑州」
このような薩摩焼酎の中で吉永酒造という酒蔵が鹿児島の西に浮かぶ甑島列島の最南端の離島において生産されているのが甑州(そしゅう)です。
この焼酎は、原料は芋と米麹で作られており、アルコール度数が25度あり、飲んだときの特徴としては、まろやかなタイプの芋焼酎であり、飲んだ後のほろにがさと深いコクを生み出す余韻が絶品といえます。
また、香りの立ち方が特徴的で芋の香りがよくしてきます。
その香りは現在の焼酎のような甘いものではなく昔ながらの焼酎を香りといわれるものです。
②鹿児島焼酎「れんと」
次に、奄美黒糖焼酎の代表格であり、ネットショッピングなどでも人気の高いのが「れんと」です。
この焼酎は、奄美大島開運酒造という蔵元が製造しており、この蔵元の代表作といえます。
製造方法については米麹と黒糖で製造し、アルコール度数は25度というものですが、音響振動を利用して酵母の動きを活性化させるといった特殊な技術を活用しています。
味は、まろやかでやさしい味ですが、キレもあるというのみ心地の焼酎であり、香りもフワッと広がる美味しい焼酎ということがいえます。
③鹿児島焼酎「神の河」
最後に、それ以外の焼酎として麦焼酎で薩摩酒造株式会社が製造している神の河(かんのこ)です。
この焼酎の特徴は、麦と麦麹を原料とし、アルコール度数25度というものですが、その製造方法は二条大麦100%の原料を単式蒸留で原酒にして、ホワイトオーク樽で3年以上かけて貯蔵するというものです。
琥珀色の美しい焼酎であり、その味はまろやかな味で強くも弱くもない程度のものとなっていますが、3年以上の貯蔵によるふくよかな香りが香り立つという点に特徴があります。