壱岐焼酎は長崎県の壱岐市の麦焼酎の総称で、大麦と米麹を2:1の割合で仕込み、もろみを熟成させた後に蒸留して醸造されています。
これは、大麦は年貢の対象となっていなかったために、焼酎の原料として使用できる余裕があったためです。
なお、大麦と米麹との2:1という割合を守りながら現在でも壱岐島内では7つの蔵元で醸造しています。
平成7年には熊本県の球磨焼酎や沖縄県の泡盛と共に地理的表示が認められており、産地ブランドとしての地位を確立しています。
おすすめの壱岐焼酎
①壱岐焼酎 ちんぐ
「ちんぐ」は、壱岐焼酎400年の歴史そのままに木桶で原料の大麦と米麹を蒸し上げ、かめで仕込んだ手造りの焼酎です。
昔ながらの焼酎本来の風味はスッキリとしながら少しワイルドで、口の中で野趣いっぱいのコクのある旨味が広がるのが特徴です。
なお、「ちんぐ」はそれほど強い癖はないので、ストレートやロックで飲んでも食事と合わせることが出来ますが、特におすすめなのがお湯割りです。
寄せ鍋や暖かい食べ物との相性は抜群で、身も心も温かくなります。
②壱岐スーパーゴールド
壱岐スーパーゴールドは、むぎ焼酎壱岐をホワイトオーク樽に貯蔵し、熟成させた本格焼酎です。
華やかで芳醇な香りとウイスキーの様な琥珀色が特徴で、一般的な麦焼酎よりも奥行きのある深みのある味わいを実現しています。
なお、壱岐スーパーゴールドはストレートや水割り、お湯割りなど様々な楽しみ方が可能ですが、提供元のメーカーではオンザロックの飲み方を推奨しています。
これは、軽快な口当たりを損なうことなく楽しめるからです。
③壱岐焼酎 大祖
大祖は、常圧蒸留という旧来の蒸留方法で精製した現代では珍しい焼酎です。
500年の伝統を活かした昔ながらの味わいが特徴で、壱岐焼酎の中でもパイオニア的存在です。
ただし、大祖はそれほど強烈な癖やくどさはないので、ストレート・オンザロック・水割り・お湯割りと好みに合わせて楽しむことが可能です。
ちなみに、提供元のメーカーが推奨しているのは6:4を目安としたお湯割りで、脂の多い肴には濃い目に少ない肴には薄めに調整することで美味しさをさらに引き出すことが出来ます。