ブランデーの本来の魅力をそのままに感じられるのは、文字通りストレートの飲み方です。
そんなストレートを楽しむためにはいくつかのポイントがあるので、それをご紹介します。
ブランデーの基本はストレート
ストレートで味と香りを把握しておくことは、様々な飲み方への接続を試みる際にも基本となります。
ブランデーグラスに少量だけ注ぎ、香りとともにゆったりと楽しみましょう。
薄めることで最大の特徴である香りが損なわれてしまうため、上質なブランデーに対してストレート以外の飲み方は邪道であるという考え方さえあります。
ブランデーを美味しく飲むには30分程度が決めて
ブランデーをストレートで楽しむためには、30分前後が理想的とされています。
50ml前後の量を、それだけの時間をかけて少しずつゆっくり嗜んでいきます。時間もまた、ブランデーにとっては重要な材料です。
ブランデーを注ぐのはブランデーグラスというイメージが強いですが、口が狭くなっているタイプのものは香りを逃がさないという特徴を持っているため、構造的にブランデーに適しています。
イメージを優先するか機能に重きを置くのかは、自身が楽しむことを第一として選択してください。
ブランデーを美味しく飲むための適温とは
冷たさを最優先する場合を除いて、ブランデーの飲み方として香りを阻害してしまうロックのような冷やすものは望ましくありません。
また温めるのもアルコールが飛びすぎてしまうためおすすめできません。
かつてブランデーの質がまだそれほど高くなかった時代は、グラスの底を掌で温めて香りを出す工夫がなされていましたが、品質向上がほぼ実現された現代ではその必要はなくなっています。
あくまでも常温、飲む空間と同じ温度で大丈夫です。
ブランデーは香りを楽しむと心得えよ
お酒には味や舌触りが特徴のものなどいくつかの種類が存在しますが、ブランデーは何よりも香りを楽しむことが特徴です。
琥珀色の液体の中には、同じく香りを楽しむワインであった頃から維持し続ける果物として風味や、熟成時に樽から染み出した木の香りが詰まっています。
まずは混ざり物なしのストレートを試してみてください。
そして、キツ過ぎるなどの理由やアレンジに魅力を感じたのであれば、その香りを活かす方向へシフトしてみましょう。