梅酒はオーソドックスなホワイトリカーだけでなく、非常に多くのお酒に梅を漬け込んで造ることが可能です。
その中でもブランデーを用いたものは、甘みに特徴があります。
自身で漬ける際にも氷砂糖を多く使用するように、各酒造から出されている梅酒もハチミツや糖で甘みを強めてあるものが多いです。
甘さと相性の良い酸味を持つ梅が、薫り高いブランデーと合わさって、平均的なものとは一風変わった味わいが楽しめる組み合わせです。
ブランデーベースのおすすめ梅酒3選
①河内ワインの布袋福梅
布袋福梅は河内ワインの福梅シリーズのひとつです。
ラベルに描かれた布袋さんのようにふっくらとした味わいが特徴で、にごった見た目の中には様々な要素が詰まっています。
この梅酒を造る際には、長期熟成梅酒をベースに置いて、複数のヴィンテージ梅酒が2次仕込みの段階でブレンドされています。
同じように梅ジャムと梅果肉も投入されていて、甘み溢れるゼリーのような食感も楽しむことができる、非常に面白みのあるひと品です。
②明利酒類の百年梅酒 完熟梅 赤ラベル
明利酒類の百年梅酒は、梅で仕込んだ原酒をさらに熟成させた後に、ブランデーとハチミツで仕上げられています。
使用されている梅は、国産の熟した白加賀という品種で、非常に香り高いのが特徴です。
長期にわたって漬け込みと熟成させることに重きを置いているため、その味わいは非常に厚みのある仕上がりになります。
そこに梅の香りがふわっと漂います。
こだわりを持って数々の梅酒を世に送り出している明利酒類が、自身を持って提供する逸品です。
③鶯宿梅の極上
鶯宿梅・極上はブランデーと相性の良いハチミツにオリゴ糖を加えて造られています。
名前はかの有名な紀貫之の娘に関する歴史物語から来ています。
物語に登場する梅の枝のように香り高く味わい深い仕上がりを目指して作られました。
味わいとしては甘みはあるけれども、比較的すっとした舌触りが特徴です。
鶯宿梅という名を商標として登録したのは昭和十四年(1939)で、歴史にあやかりながらもそれ自体が歴史を持つほどに長く愛され続けてきたブランドを持つ梅酒です。