お酒が好きな方でも勘違いしやすいのがシャンパンとスパークリングワインの違いです。
どちらも発泡性なのだから名称が違うだけで同じものだと考えていたり、美味しさや値段によって分けられると誤解していたりする方も多いでしょう。
確かにシャンパンはスパークリングワインの一種であり全く別物というわけではないものの、だからといって同等の物でもないことに注意が必要です。
この二つの違いを知っておくとシャンパンのような味わいをお得に楽しむこともできるので、覚えておきましょう。
シャンパンとは
最も簡単な見分け方は、製造された地域による区別です。
様々な国で独自のスパークリングワインが作られていますが、その中でもフランスのシャンパーニュ地方で生産された物のみがシャンパンと名乗ることを許されます。
そのため例えば日本で作られたシャンパンという物は当然ながら存在しません。
ラベルを見ればすぐにシャンパンであるかが分かるようになっているため、購入する際は間違いを防ぐためにもきちんと確認することが大切です。
シャンパンの条件とは
ただしこの地方で作られた物が全てシャンパンになるのではなく、法律によってより厳密に定義されています。葡萄の品種や栽培地域をはじめアルコール度数が決められている他にも、伝統的な方式を用いていることが条件となります。
これらの項目を満たしていない場合、シャンパーニュ地方で製造されていたとしてもシャンパンと呼ぶことは難しいでしょう。
単に高級というだけでなく、大切に作られることによって繊細な味が守られていると言えます。
スパークリングワインとは
スパークリングワインはシャンパンを含めた発泡性ワインの全てを指し、地域や製法によっていくつもの種類が存在します。
中には二次発酵の過程を経ず人工的に炭酸を注入した物もある一方で、シャンパンと同じ方式により丁寧に生産されている物も珍しくありません。
ただ地域が異なるだけで非常に高品質なワインが手頃な価格になっていることも多いため、ブランドにこだわりがないのであれば一度飲んでみると好みの物が見つかりますし、値段だけが風味を左右するわけではないと気づけます。