初心者の人が日本酒を飲んでみようと思って、お店の中に入ったら、豊富な日本酒の種類にビックリして、選び方が分からないと感じてしまうこともあるかもしれません。
そんな方のために、日本酒の3つの選び方をご紹介していきます。
①日本酒の種類で選んでみる
敷居が高いと感じる一つに種類の多さがあります。
大別するとアルコールを添加している本醸造酒と原材料が白米100%に水、米麹の天然素材だけで作られている純米酒になります。
他にも酒米を削る精米歩合も見ておきたいポイントで、玄米を100%として精米して残った部分の比率です。
この数値が低いほど余分なものをそぎ落としているという事になるので、雑味が減ってクリアですっきりとした味わいの日本酒になっているのです。
②生産地域で選んでみる
日本全国各地に酒造がありますので、生産地域でも比較して飲み比べてみましょう。
どこも同じと思うかもしれませんが、日本酒を作り上げるのは土地の水とお米が基本になります。
そして作り手である杜氏の存在も重要で、考え方や技術も違いますから味わいも自然と違ってくるのです。
大まかに北の地域で作られた日本酒は辛口が多く、南に行くほど甘口とされています。
旅行などの折に入手して、全国の日本酒の妙を感じてはどうでしょうか。
③季節限定の日本酒を選んでみる
仕込む時期によっても日本酒の旬は変わります。
秋に収穫を終え11月ぐらいから仕込みを始める寒造り、寒仕込みは春頃が旬になり、新酒として出回ってフレッシュな味わいが鮮烈です。
ひと夏寝かせればひやおろしとして粗さが取れてまろやかな味が楽しめますので、同じお酒でも時期を変えながら楽しめるのが魅力です。
加熱をしない生酒が販売される事もありますので、日本ならではの四季折々の情緒をふんだんに感じながら選んでみて下さい。
最後に
日本酒は、難しいお酒というイメージがあるかもしれません。
ラベルを見てもイマイチよく分からないし、甘口、辛口といわれてもピンと来ない。
そんな方も多いと思います。
それでも、最初のうちは時間が掛かるかもしれませんが、美味しい日本酒を一度飲んでしまえば、本来の滋味深い味わいにきっと驚いて感動してもらえると思います。
難しく考えすぎず、自分の好みの味を探してみて下さい。