日本酒と焼酎を知らない人はいないと思いますが、その違いについては意外と知らない人も多いのではないでしょうか。
今回は、日本酒と焼酎の違いを4つのポイントで説明していきたいと思います。
①日本酒と焼酎の原料の違い
日本酒の原料は基本的にお米のみが使われています。
その理由はルールとしてお米を原料にするというのがあるからです。
その一方で焼酎はお米を原料にするというルールは特にない為、色々なものを原料で使って作っています。
例えばお米以外にも麦やそば、人参や黒糖とバリエーションは実に豊富で、中でも有名なのはサツマイモを使った芋焼酎です。
このように日本酒と焼酎の原料だけを比べると焼酎のほうが穀物であれば何を使用しても良いので自由度があります。
②日本酒と焼酎のアルコール度数の違い
日本酒は醸造酒で、基本的に酵母による発酵だけでアルコールが作られるので、酵母菌の活動が止まってしまえば基本的にそれ以上作られる事はないので15度前後でアルコール度数は止まります。
一方焼酎は蒸留酒なので、一度止まってしまった度数を蒸留器で濃縮する事によって度数はさらに上がり、結果的に20~25度というアルコール度数になります。
しかし二日酔いしやすいのは日本酒です。
何故なら焼酎は度数は高いですが蒸留し純度の高いアルコールが出来るので肝臓で分解しやすいのに対して日本酒は酵母によるアルコール発酵なので原料の不純物も混じっており分解しづらい為次の日に残りやすくなってしまいます。
③日本酒と焼酎のカロリーの違い
日本酒と焼酎のアルコール100グラム当たりの平均的なカロリーを比べてみると、日本酒が約832キロカロリーに対して焼酎は約710キロカロリーなので、焼酎の方が低い事が分かります。
この理由は焼酎は蒸留酒なので作る過程で糖分のような不純物がなくなる為その分カロリーが低くなります。
一方日本酒は不純物がそのまま残るのでどうしても高くなってしまいます。
ダイエット中にどちらかを飲むのでであれば日本酒よりも焼酎を選べばカロリーも低くて済みます。
④醸造酒と蒸留酒
醸造酒というと日本酒やワインが良く知られていて、作り方は主に原料と酵母で作られています。
例えば日本酒であればお米、ワインであれば葡萄が原料で、自然と酵母が原料を発酵させてくれます。
このように醸造酒は科学的な作り方はせずに自然に近い形で作られるのが大きな特徴です。
その為作る場所やお店などで味や風味が微妙に変わってきます。
一方蒸留酒は科学的に精製したお酒で、カクテルなどが知られています。
作り方としては醸造酒を蒸留して風味を変化させたりアルコール度数を上げたりして作ります。
原料はお米や葡萄の他にもとうもろこしやリンゴ等様々な物が使われます。
醸造酒と比べてアルコール度数が比較的高いのが特徴です。