日本酒を美味しくいただくための飲み方は、様々あります。
今回は、初心者の方がまず知っておきたい日本酒の飲み方の基本スタイル4つをご紹介していきます。
①冷酒での飲み方
まず、ほとんどの人がはじめに飲む飲み方であろう冷酒についてご紹介していきます。
日本酒を冷酒で飲むときには、まず温度管理に気をつけないといけません。
基本は7~10度ぐらいを目安に保って飲みましょう。
5度で雪冷え、10度で花冷え、15度で涼冷えと風情のある呼び方をされて飲むこともありますので、容器と一緒にお酒を冷やして味わって下さい。
吟醸酒などお酒の種類によっては冷やしすぎると飼えって味を損なう事もあるので、10~15度ぐらいが飲み頃です。
よい頃合いを見計らってゆったりとした気持ちで飲み比べてみましょう。
②燗酒での飲み方
熱燗の飲み方はとにかく熱すればすればいいというわけではありません。
一般的には40度から60度ぐらいに温めて飲むのですが、40度前後だとぬる燗、50度前後を熱燗としています。
熱燗という飲み方であっても10度違えば想像している以上に味わいもがらりと変わってきます。
中間の45度ぐらいだとほどよい適燗といいますが、少しずつ温度を変えながら自分なりのお気に入りの温度で熱燗を楽しめれば、それが一番よい温度なのです。
③常温での飲み方
日本酒をそのまま常温で飲む時には、とりあえず冷蔵庫から出してそのまま飲むと考える方もいるかもしれません。
実はそんなに簡単ではなく、15度から20度ぐらいの温度を常温として飲みます。
温度は高くても25度ぐらいを目安にすると良いでしょう。
低すぎず熱すぎない温度で飲むことで、味のバランスがより調和しやすくなります。
程よいとろみやまろやかさも感じられますので、常温ならではの味も再度試してみると日本酒の世界が広がります。
④オン・ザ・ロックスでの飲み方
オン・ザ・ロックスとなると驚くかもしれませんが、その名の通り氷を入れて飲むことです。
近年は夏の暑さもかなりのものですから、氷を入れてしっかりと冷やせば美味しくて止まらなくなる事でしょう。
爽やかな味わいも癖になりますが、原酒や生酒で試せばさらに奥深い深い鮮烈な味わいを堪能できます。
一気にたっぷり注ぐと氷が溶けやすくなるので、少量ずつ飲みきれる量を心がけて注ぎながら冷たい日本酒を思う存分飲んでみて下さい。